こんにちは。神宮外苑のイチョウも少しずつ黄色に衣替えして、鮮やかな風景が、待ち遠しいこの頃です。皆様、お変わりありませんか。
先日、友人でもあり、就活生の息子さんを持つお母さんから、連絡をいただきました。その内容は、ある会社から内定をいただいた後、別の会社からも内定をいただき、どちらにしたらいいのか解らず、情報を教えて欲しいということでした。
私は、この2社は、業種は違うのですが、現況をみますと対極にある会社のように感じました。一方は、これからの成長が感じられる若い会社、もう一方は、これまでは頑張ってきたけれど、現在は衰退気味の会社。
どちらかといいますと、彼女からは、衰退気味ではあるけれど誰もが知っている、いわゆる名前が通っている会社に就職してくれたほうが安心なんだけど…という思いが伝わってきました。きっと、そう思われる親御さんは多いと思います。
今回のお話は、息子さんの話題ではありますが、実はお母さんの思いを聴いて欲しいのだと判断しましたので、様々なところから得られた情報をお話したうえで、決断を息子さんに任せては…とお伝えして終えました。
それからほどなくして、誰もが知っている、ある上場企業の相談役のお話を聴く機会がありました。その相談役は、ご自身が起業して今日の会社を築いてこられた方です。
その方が、新入社員から「こんな大きな会社に入れて良かったです。嬉しいです。」と安心したような顔で言われた時、“この社員は、会社を潰す気か?”と思われたとのことです。本来なら、“この会社で、よぅ~し、何か面白いことをやってやろう!”という気概を感じたかったとおっしゃっていました。
これらの出来事を通して、私の気づきをまとめますと、現在、会社が求めている人材とは、会社が自分に何かをしてくれるというのではなく、会社というベースで、いかに自らの力を発揮して成長していこうという姿勢を持っているかということ。もっと大きな視点からは、社員さんそれぞれがそのような意識に立てば、結果として会社の業績は上ると教えていただいたように思います。
今回の内容が、就活生やその親御さん、ひいては働いておられる方の参考になれば幸いです。
季節が進み、これからいっそう寒さが増してきますので、どうかくれぐれもご自愛くださいますようお祈りしています。

