最近、カウンセリング従事者から聴く手法として、ナラティヴがあります。
働き方改革など激変している今、誰もが経験したことのない変化、転機が訪れています。それには、変化への適応力とアイデンティティといった相反するベクトルが必要と言われています。そして、その2つをつなぐのが、ナラティヴです。
日常の受け入れ難いような出来事を、自分の過去や特性などを踏まえながら深く考え、それを言葉に、物語にすることで、新しい現実を創ることができるという考え方です。
「ナラティヴ」のカウンセリング事例をご紹介します。
■50代男性 マスメディア勤務
一昨年からプロジェクトを任され、計画通り進捗し、意気揚々としていた矢先、メンバーから不満の声が届いていると上司より厳しく叱責されたと。
始めは受け入れ難く、感情的になっておられたが、ほどなくして「計画通りにプロジェクトが進捗したことで、私自身、慢心して気配りに欠けたところがあったと反省しています。それを教えてもらえたと受けとめ、気持ちを引き締めて進みます」と。

