定年退職前後の方々の次のキャリア相談を承ることがありますが、ほとんどの方は「自分に何ができるのか解らない」と言われます。
私の経験から「自分の気持ちを素直に話せる友人・知人に会い、何ができるのかを尋ねてみてはいかがでしょうか。全ての人から的確な答えはいただけないかもしれませんが、何人かの話にヒントがあるはずです。なぜなら、友人・知人は、あなたが気づいていない『あなた』をよくご存知ですから」とお話します。
先日拝聴した講演で、下町ロケットのような大赤字の町工場を継承され、V字回復を成し遂げられた社長さんのお話が前述にシンクロしました。引き継いで最初に行ったのは、長年の顧客や取引先に自社の良いところはどこでしょうか？とアンケートをとり、強みを明確にしたことで、次の行動につながったとの事。
このように、人も会社も同じで自分、自社のことは解っているようで、実は解っていない。それを気づかせてくれるのは、周囲の人々の声ではないでしょうか。
